エウレカの記憶、新劇場版の意味(ネタバレ無し)
交響詩篇エウレカセブンハイエボリューション1、ヤバかったです。
はい、ヤバかったで終わらせたいんですけどね、それはツイッターで死ぬほどやりました。
じゃあブログを書くという意味、それはなんなのか。また詭弁をベラベラしたいからです。少しだけお付き合いして欲しい。
なお今回は端的に書く(パソコンがイかれてる)ので区切りとか章分けとかそういうしゃらくさいやつないんでスパッとやっていきましょう。
はい、さて。
僕は今回の映画、総集編か三部作程度に端折ってリメイクみたいな、ヌルいやつだと思って舐めて見に行ってたんですよ正直。見事に大泣きさせられましてね。
ではなぜここまで感情が溢れる羽目になったのか、それは多分今回の映画は「過去に見た人がエモくなった人」を対象に「エモかったところだけ」を「何があったかだけ省いて」描写していたからだと思います。
序盤のファンサービス的な映像は置いておいて(アレぶっちゃけ板野サーカスやりたかっただけだと思うし)、今回の映画では事件があったからこうなったみたいな極度に抑えられてるんですよね。
敵襲だ!戦闘だ!戦闘の中で見え隠れする人間関係!そして戦闘の意味!みたいなのが、0なんすよ。
ここ、テストに出ますよ。いいですか、今回のエウレカの映画は、「過程が描かれない」。
つまり、昔見て、感動した人以外に極度に優しくない作りをあえて採用してるんだと思います。
故に見た後はなんでこんな全国上映できたのかかなり疑問でしたし、同じ時間の部で見てたアニメ映画だから見に来たみたいなオタクは全落ちしてる具合でした。
それでも過去作を見ている人は、ひたすらに描かれるレントンの気持ち、エウレカの気持ちに何度も泣かされる。何があったか知ってる故の特権であり、されどもアニメ映画特有のリピーターから搾り取る戦略もない。
ビジネスとしてどうなんでしょうねこれ、僕は何度も泣くと思いますし、第2部では多分初っ端で大泣きしてます。第2部では上映館減らされてないことを切に願います。
あ、今回はこんなところです。宣伝的な話もしないですし、ターゲットはここだろみたいな話でした。
PS、原作設定だったらデューイ16歳のタルホと付き合ってるわけじゃんいいのかそれ。羨ましい。
精神科に行った、という話
お久しぶりです、元気ですか。僕はダメです。
ダメなので精神科に行きました。今日はそういう話をします。
結論から行くと、精神病の類はなく、投薬するほどではないという話で終わりました。
順に行きましょう。
そもそも僕は鬱傾向があるのは事実です。昔のことを何度も思い出して落ち込んだり、今の自分のダメさを何度も反芻するタイプの人間です。
でも、それだけだと多分病院に行くほどのことは考えなかったと思います。
今回病院に行くところまで至ったのは、長年悩んでる身体のダルさが理由でした。
自分の中では、大学までの不摂生で糖尿にでもなってるのではと睨んでいたのですが、健康診断に異常なし。じゃあ精神に起因するのではなだろうか、という結論に至ったわけです。
精神科は今時いつも満杯です。初診は特にカウンセリングに時間がかかるため、予約をとらなければ中々入れない状態でした。再診だとスムーズに行けるという事もあり、病名のある状態なら薬できっちり治す、無くてもこれから先に備えて再診に行きやすい状態にする事を目的に受診に至ったわけです。
カウンセリングについてですが、無駄な事言いまくってもどうしようもないと思い、事前に幾つか病気の疑惑になりうる精神状態をピックアップして臨みました。
1、仕事中に親からの罵倒を思い出し、手が止まることがある。
2、週一程度で過去のいじめ、および両親からの人格攻撃が夢に出ることで眠れない。
3、家に帰った時家事に全く手がつけられないことが多々ある(実家で料理以外の家事一切押し付けられてたから?)
とりあえずこの三点の話をして掘り下げていく形で行こうとしました。
実際に話す時にはもう少し家庭環境の話とか掘り下げられたプラス僕の方から父母のあれこれについて言及した形になりましたが、結果として薬を投与するほど重症ではなかったわけです。
医者の話を聞いていると、一つの線引きとして「日常生活が送れるかどうか」を設けている事が伺えました。
その上で、適応障害、PTSDに近いものはあるものの発症しているかと言われるとまだ病名をつけるほどではないというのが医者の方の回答です。
まぁ確かに仕事はそれなりにやってるし人間関係もそこまで悪くないよな……でもなってからじゃ遅くない?とは思わなくなかったんですけど、判断ミスでキメさせられるのも困るわけで概ね納得する事で今回はカウンセリングだけで終わりになったというオチでした。
ただし一つ、医者のアドバイスとして「このまま両親のこと考え続けると本当になりかねないから、距離を置いた今の状態のキープ、あとは趣味を楽しむ」との話はいただきました。
これ、同じ話を皮膚科でも言われたんですよ。僕は半年留年して、半年実家で過ごした後就職したのですが、留年中の毎週親から電話で脅迫されてた期間、そして実家で親と過ごした期間は全身から恐ろしいくらい湿疹が出てたんです。それで医者に言われた事はストレスを溜めるなってことでした。
専門は違いましたけど、医者二人からある意味で「両親との関係性がストレスの根源で体調不良に関連している」お墨付きが貰える結果になりました。
そんな訳で、多少は精神病コンテンツのアレになれるかとネタ的に期待してた下心はありましたがどうやら僕は健常者寄りみたいです。
親との不仲、精神病はネタとしてはかなり熱いですけど、まぁ無いに越した事はないですね。これからも実家とは上手く距離を置いて生きていこうと思います。
PS.大学時代での友人関係もかなりストレス軽減に役立っていたようです。この場を借りて感謝を。
映画雑記
ふと、まとめたくなったのでこ最近見た映画ザーッとまとめます。ネタバレは抑えるようにはしますが、気になった映画はこれを見ずにチェキラってことで。個別記事あるものは省いていきます。
取り上げるのはレヴェナント、デッドプール、アイアムアヒーロー、変態仮面、貞子vs伽倻子です。
面白かったです。最近アメコミ映画流行ってますけどどれもいい感じで素晴らしいです。
面白かったというか王道ストーリー王道展開って感じでした。メタネタ多いのでちょっと寒い感じになるのかなって思いましたが、思ったよりネタ一つ一つがあんまり自己主張強くない感じでやり過ぎ感のなさがグッドでした。
レヴェナント
つまらないです。僕はつまらないと思いました。
展開が遅い、平坦、音楽があってない等アレなとこは結構ありましたね。実話を元に~ってウリ文句ですしドキュメンタリー風にしたかったのかなって思いますが映画館で人を時間いっぱい集中させるには足らなかったですね。
ディカプリオの演技だけはマジでした。ディカプリオの無駄遣いでは
邦画の可能性を感じさせてくれた一本です。
まぁ内容は普通です。普通のゾンビ映画です。ちょっとオマージュしすぎてパロディじみた笑いの境界に踏み入っていた気がします。そこはマイナス。
しかし日本でもこのレベルの映画が作れるって証明こそこの映画の価値では。まぁ私が邦画に疎いって可能性もあるのでそこは反省しきりですね。
貞子vs伽倻子
プロモーションの勝利、です。
Jホラーのねっとりじっとりホラーって点では先人に劣るとの声は強かったですが、1人(一組?)でも何本か映画作れるような魅力的お化けを二つも使ってるのでそこは尺の問題でしょう。
散々貞子伽椰子俊夫を宣伝でゆるキャラに落としたからこその恐怖かも知れません。
まぁVSって言っても勝敗は多分見る人全員わかってたと思います。所詮地縛霊の力持ちおばさんと全国で人を殺せる生前超能力者だった女性じゃ格が違う。
じゃあ何が良かったかっていうと、余計な設定を完全にオミットしていたところですかね。自然な流れでVHSを出し後に繋げられるのは本当に職人仕事だったと思います。
まぁマイナス点は後半出てくる霊媒師がチートかつ棒読みだったとこですかね。いや、結構デカイマイナスですね。
アマゾンプライムで見ました。面白くなかったです。
以上です。
言うほど見てないっすね。漏れはあるかもしれませんがこんなトコで。
貞子とアイアムアヒーローで邦画もイケる機運が高まってきたのでめぼしい邦画はこれからはちゃんと見ようと思います。では
ガルムウォーズ考察(全編ネタバレあり)
原作なしだといまいちパッとしないと言われがちな押井守監督の最新作、ガルムウォーズを見に行きました。
断片的な情報が多く、ある程度の補完をセルフでという向き合い方ができなければ理解しづらい内容であったと私は感じました。そういうわけで、備忘録的なものも兼ねて文章化を試みます。解釈の違いはあると思いますが、僕はこう感じたというものとして受け止めてくれれば嬉しいです。
本筋について
ガルムの星、アンヌン。僕はまずこの星を「仮想人類を配置し、未来観測をする実験場」であり、かつ「失敗した場合に仮想人類を自壊させるためにドルイドという自浄装置を配置している」という想定をしました。
ガルムには生殖による繁殖ができない(許されていない)ため、関連して地球にいる現人類は何らかの理由で繁殖に制限がかかっていると想定します。現実的に考えれば人口爆発によって全国版一人っ子政策のようなものが実施されている、そしてそれですら抑制できずテクノロジーによる強制生殖抑制が実施されているのかと。
ガルムにはクローンを作り記憶を引き継ぐ技術があるため、人間も現状身体が腐ったら交換するような生命存続を行っている事が推察できます。
さて、それでは人間はガルムに何をさせようとしていたか。その答えは「生殖を奪われた人類の行動シミュレーション」。そして、また生殖という禁断の行為に手を伸ばす可能性が出た場合、ドルイドによるガルム殲滅が起こるように仕向けているのでしょう。
そして僕はウィドはシミュレーション構造にある程度気づいていたのではと思いました。
彼は人間を「嫉妬」と命名しました。ガルム創造主はガルムを製造した際にもしもガルムが創造主を超えた場合に嫉妬して破滅させるのでは、と考えたのかと。
では何故彼はドルイドをガルム破滅のキーだと感じつつアンヌン中枢に接続させたか、彼が求めるものは推察の裏付け、そしてガルムは創造主を超えたと示したかったのではないでしょうか。ある意味一番ガルムの未来を想定していたのかもしれません。
さて、ここまで来てようやく主人公の話に移ります。生殖をさせたくないならば何故ジェンダーが存在してるかのアンサーが彼女です。
カラはあの世界では数少ない女性でした。生殖をさせたくなければそもそも性別を設定する必要性がないでしょう。おそらくガルム製造にあたり、正確なシミュレーション結果を観測するためにやむなくでしょう。おそらく彼女にも生殖器は存在していると思います。
さて、そしてもう一つ大事な要素として、グラの存在について言及しなければならないでしょう。グラはおそらく元ネタはディルムッドを誘惑したグラニアだと思われます。生殖の堕落に落ちる可能性が高いガルムを選別する「人間に近いガルムに懐く犬」であり、肉欲の堕落に導く魔性の女という存在だったのでしょう。
以上がガルムウォーズ本筋への考察です。現状の人間の戦争シミュレーションと生殖制限による人間の行動シミュレーションの結果人間の想像通り自制できず生殖による多様性の確保に走る可能性が高まった段階でガルム粛清ってとこで本編は終了しています。
これは個人的な願望が入りますが、あのあと人類の嫉妬の権化たるドルイド兵はガルムに負けてしまうのではないかと考えています。冷戦時の地球人類と同じく、共通の敵を持つことでガルム全種族は団結し、全面戦争へ突入しました。時間の止まった人類とこれから先の発展可能性があるガルム、僕は未来に生きるガルムが買って欲しいと考えます。
小ネタ
カラはカーラネミが元ネタじゃないかと。「時の外輪」と呼ばれる存在です。23は災いを呼ぶ数字とよく言われています。
ウィドは名前の方では思いつきませんでしたが、256はSSL暗号通信でも使われる現状最長の暗号の長さである256bitが元ネタではないかと。
グラはグラニアで、前述のとおり人を堕落させる存在。スケリグとナシャンはイマイチ思いつきませんでした。
このくらいでしょうか。間違ってるとこがあればコメントとかいただければ嬉しいです。
速読入門~邪道編~
銘打ちました、「速読」と。
一昔前流行りましたね速読。手早く多くの書物を読める万能ツールかのように扱われていました。実際に多くの本やメソッドが提示され、手にとった人も多くいるでしょう。しかしながら、まぁそれはダイエット方法の本みたいなもんです。未だ減らない私の腹回りのごとく、付け焼き刃的にナニカをさせ、何も身につかないまま終わってしまうのが常です。
あの手の本は本当に継続してやれれば本当に効果は出るものだと思ってみていますが如何せん現代人、一年もたずにやめちゃう。そんなわけで、忙しい現代人に速読を教えこんで合間時間に圧倒的成長、ってのは無理だと思ってます。そしてそういう意図でやろうって人も中々続かないのかなと見ています。
そんな中、別に意識して読書をしてるわけではないのに一般人からしたら倍々速で読書する突然変異種もいるのです。私自身、特段意識して読書はしてませんが読むスピードは早いと言われることがあります。どうにも不思議なのでここで無意識を切り開いて、どう読んでるかを一旦まとめようと思います。
速読の基準とは?
どうにも不思議な事に、速読でグーグル検索して様々なサイトを見ても、どれだけ読めれば速読か等の情報は見つかりません。あったら教えてほしいです、この文章修正しますんで。
Wikipedia先生によれば5000/分が速読訓練した人のスピードらしいですがどうにも曖昧ですね。私は2000/分なので早いと言うには厳密には違う気もしますがそれでも僕ぐらいのスピードはあまり本を読まない層からすれば、早い……はず……です……。
そんなわけで暗雲が立ち込め始めましたが、一旦は2000/分程度には誰でもなれるってことで話を進めていきましょう。
速読の基本
速読の基本、それは「ななめ読み」です。と入っても本当に読まないところは飛ばすとか、要旨に沿わないところは見ないとかそういうわけではなくて、まっとうに頭からケツまで文章を読んで、おそらく僕は記憶領域に重要じゃないところを入れない構造になってるのではないかと思っています。
例えば、「外国人に通じる英会話」という本があるとします(ほんとうにあるかもしれませんが、ここは例えで)。一章外国人と話す心意気、二章英語への向き合い方、三章実際に海外で活躍する人の言葉、四章英語圏で通じる英語学習メソッド
としましょう。それっぽいですね。
この本を読む時、求めることは四章のみですぶっちゃけ。しかし、四章を読んで実践するかは微妙でしょう。著者的には1~3で興味を持たせつつ四章のやり方を実践すれば継続してできるって思惑があるのかもしれませんね。
読書に慣れてない人はどうにも1~3章を飛ばすか、ガッツリ読んで四章に辿りつけないパターンが多いんだと思ってます。
さて、話をななめ読みに戻しましょう。この本を読む場合、一章では心意気以外の著者の経験などは記憶しなくてよし、二章はおそらく入る実際の声などは記憶しなくてよし、三章は正直なんも覚えないくらいの勢いで読めばいいのです。
その辺の脳内取捨選択は経験で慣らすしかないんですよねー読み飛ばしちゃってもいいと思いますが経験の浅い人は飛ばしちゃいけないところを飛ばしちゃうかもしれません、慣れですね。
速読のメソッド
さてついにメソッドです。さっき書いたような胡乱新書めいた構成になっちゃってますねこれ。
速読をするのに大切なことは、やはり一目に見る文字数を増やすことでしょうか?この辺は全然考えず読んでます。一般的なメソッドのようですがどうにも実感もないし、計測方法もないって来てるとどうにもできないですね……。これこそ慣れってやつなんでしょうかね、ここは投げようと思います。
私的に最初に来ることは、読みたい気持ちだと思います。
例えばミステリー小説ならばフーダニット、ホワイダニット、ハウダニットなどと分類されるように事件について知りたいことがあるわけですね。早く早くその構造が知りたい思いこそ速く読むコツなのではないでしょうか。
新書も変わらず、知りたいことがあるから購入しているに違いない。ならばそれを速く知りたいと思うのが人の常です。
具体性のないメソッドになりましたので、サブタイが回収されませんね。速読の基本と合わせたうえで一旦まとめると
1情報の取捨選択
2視野の拡大
3好奇心の走り
の3つが速読のコツだと思います。
邪道編の意味
特別な意味を持つ「邪道」ではありません。
邪道の理由は3つあり、一つは僕の経験の乏しさも相まって専門書には対応できないであろうこと、もう一つは正確なデータが全く提示されていないこと、そしてたくさん情報を摂取したいという速読を身に着けたい人の欲求に応えるものではないことです。
最終的には読んだ本の数が物を言いますし、そもそも僕も無意識で読んでいるのです。さらに友人には400Pぐらいなら一時間で読むような猛者もいるので、根拠や説得力の乏しい文章になってしまったと思います。
しかし、逆にこれくらいなら誰でもできることだ、と安心できるのかなって思ったり思わなかったり。信じるかどうかはアナタ次第、ってことで締めさせて頂きます。
「オデッセイ」を見よう
オデッセイ、最高に面白いです(断言)。映画が好きなら見るべきでしょう、言っても過言ではない、個人的に2月にして2016年映画は完結してしまったかと疑うほど最高ですホント。
さて、そう喚くだけなら簡単ですが、今回は宣伝記事を書きたい!と思って筆をとっているわけです。あらすじから読み取れる以上のネタバレは無しで、かつ魅力を伝えようと試みます。気になったら見ましょう、オデッセイ最高って言いましょう。
基礎知識
監督、リドリー・スコット
主演、マット・デイモン
これだけで映画ファンは見たくなるのでは?と思ってしまえるほど吸引力があるイメージです。
リドリー・スコットは「ブレードランナー」「エイリアン」等の監督でもはや巨匠とか大御所とか呼んでも差し障りがないレベルのベテラン監督です。
マット・デイモンは言わずもがな。「ボーン」シリーズのジェイソンボーン役や「オーシャンズ」シリーズのライナスを演じた名俳優です。
これで面白くないわけないだろう!と言えるレベルの人間揃えておいて何故どことなくいぶし銀なイメージが拭えないのでしょうか?
その理由は2つあります。1、日本版の宣伝が下手なこと。2、元のPVも微妙に見た後とイメージが違うこと。主にこの2つであると思います。
日本版の宣伝が下手、とは
まずは日本版のポスターを御覧ください
正直これはないかなって思ってます。
深刻な顔のマット・デイモン、そして感動のエンドを匂わせる煽り文句。
本編はわりかしコメディ寄りな演出が多く、重苦しいSFを見るような気持ちで映画館に行かせるというのは正直見当違いです。もっとライトに見て、ライトに面白かったー!と言って欲しいような、そんな映画だったのです。
PVとのイメージの乖離
この映画、PV等の宣伝では火星に取り残された男が宇宙ステーションで作物作ったりしてなんとか生き延びる、という感じにスポットが当たっています。
実際はそれだけではなく、NASA側の救出作戦、そして主人公を取り残した飛行士四人の話との三つ巴でお話は展開していきます。
正直火星のお話だけではダレる、というか原作小説もこんな感じだったらしいです。
先述しましたが、もっと楽しい映画を見よう!!って感じなので、楽しい映画をみたい!!って気持ちになる宣伝をして欲しかったんです。
オデッセイは最高
さて、程よく問題点を並べて気付きましたが、これじゃネガキャンじゃん……って思ったので最高ポイントを並べて締めたいと思います。
1、テンポが最高
飽きるのが人の必然、と言ってもいいぐらい人間は飽きっぽいです。でも大丈夫、熟練の映画監督が飽きそうなポイントで絶対飽きさせないようにめちゃくちゃ工夫してます。最後までまっっったく飽きずに楽しめました。
2、主人公が最高
マット・デイモンの軽妙な演技が心に爽やかな風を吹かせます。コメディもシリアスもきっちりこなす演技力は只者ではない……!まぁ実績ある役者さんなので当然っちゃ当然なのですが、程よく挟まれるコメディ要素が全体的に明るめに、かつ映画としてのメリハリをバッチリ付けてくれます。最高です。
3、音楽が最高
劇伴が、という意味ではないです。ここは内緒です、見に行きましょう。
4、頭悪い人が出なくて最高
洋画にありがちなよくわからん無能がストレス溜まる行動する、ってのが一切無いです。これも全体のテンポ良さに貢献していると思います。デブだろうと女だろうととにかくみんなカッコいい、最高です。
以上、オデッセイをべた褒めしてみました。ホント2016年ここから10ヶ月これ以上の映画があるのか不安なくらい面白いです、ぜひぜひ劇場で、見ましょう!
私的「Fate」入門
2004年の発売以来、今やノベルゲーの分野だけではなくアニメやソシャゲなどでもヒットを叩き出す「Fate」の世界。原点である「Fate/stay night」を元にして現在でも様々なメディアミックスが試みられています。
私も大ファンの1人であり、何か動きがあるたびにワカメの如くゆらゆらし始めています。
さてその「Fate」、現在ではアニメや小説、ゲームなどなどオタク文化圏のどこにでも影があるだけあって「全容がつかめない」「どこから見ればいいかわからない」「セイバーってどういう人なの」などなど、様々な意見が見られます。1ファンとしては差し出がましいかもしれないですがここで一つ入門書のような文をこさえてみようと思います。お役に立てろ、この通りにしろ、とは言いません。むしろ好きなところから楽しむのが最適ではあると思うのですが、「Fate」に触れるとき、一瞬でも参考になってくれれば幸いです。
さて、一旦Fate関係の原作として扱われるもの(派生が多いので(めんどくさいので))を全て羅列してみましょう。
Fate/stay night、Fate/hollow ataraxia、Fate/Apocrypha、Fate/Zero、Fate/strange fake、Fate/Prototype、ロード・エルメロイⅡ世の事件簿、Fate/EXTRA(CCC含む)、Fate/Grand Order
こんなトコでしょうか。アレがないこれがないっていうのもあると思いますがとりあえず原作として扱われる作品はこれくらいでしょう。多いです、引きます。
一応全てがstay night(以下sn)に戻る二次創作です。Fateのわかりづらさの理由としてsnの二次創作の二次創作の二次創作のような作品が公式でバカスカ出るのが理由でしょう。正直私も全て追っているわけではないのですが、とりあえずこの原作群を抑えておけばまあ、問題ないと思われます。
「Fate」入門
snをやってください。ゲーム版を。スマホ版はセイバールートが無料配信されてます。凛ルート、桜ルートは2500円程度で買えるはずです。
PS2版も出てます。中古で1500円しないで買えるのではないでしょうか。
PC版は現在、ダウンロード販売が停止しているため中古PCゲーム屋(R18版ですが)に行くのが最上でしょう。
と、突き放すのは簡単です。と言うか正当はこれです。押し付けがましいかもしれませんが、これを通るのが前提だと思ってるフシがあります。
ですが、入門、と銘打つからには想定を増やしてみようと思います。
まずはアニメ化、という間口の想定としては一番広いものから行きましょう。
Fate/stay nightは所謂ギャルゲー、エロゲーと呼ばれるノベルゲームの一種です。この文化に馴染みがない方も多いと思います。概ねのところ、選択肢によって付き合う相手が変わるandそれに応じてストーリーが変化するというものであると考えてください。
Snでは3つの攻略相手/ストーリーが有り、通称セイバールート、凛ルート、桜ルートの三種類です。現在アニメ化しているのは前二つであり、桜ルートは後に劇場アニメ化されるという話です。
さて、アニメで入ったという層は幾つかパターンが有ると思っています。2006年、DEENで制作されたアニメシリーズ版。こちらはセイバールートに当たります。そして同じ制作会社で2010年、劇場版として制作されたものこちらは凛ルートにあたります。
そして凛ルートは制作会社をufotableとして再び映像化、テレビシリーズとして放映されます。
もう一つの映像化としてFate/Zeroから入った人もいると思います。こちらはFate全体の前日譚となっており、原作も奈須きのこ本人ではなく、虚淵玄が書いたsnの二次創作にあたるものです。
アニメとしては以上でしょうか。では順番に解説していきます。
作品内時系列としてはZero→snの共通設定の話→各ルートと言う具合になっていきます。
しかしながらZeroはあくまで二次創作。まずsnから入っている人のほうが多いと思います。
それではアニメ、という媒体でFateの原点を追う最適解はどれになるのでしょうか?
おそらくここまでの流れを見ると、DEEN版を見た後Zeroを見て、そしてufo版を見るのがいいのでは?と思われるかと。
もちろんDEEN版も面白いです。概ね好評化ですし、当時見ていた、という方々も少なくはないでしょう。しかしながら10年前のアニメ、今と違い技術的にも絵的にも少々古く、なんとなく抵抗があるという意見も少なくはないでしょう。
以上を踏まえたうえで、ufo版凛ルートを視聴した後Zeroを視聴する、これが私のおすすめです。
ぶっちゃけ全部どこから見ても大丈夫なんです、どれも中々のクオリティでできてますんで。時系列を~とか成長を~と言っても正直セイバーの正体なんてみんな知ってますし、どこからでも大丈夫です。
しかし、現在のFateに興味ある層におすすめするのは何よりもufotable制作のアニメ二本を見ること。それが第一であると思います。
その上で興味をもってくれたかたはスマホ版で無料配信されているセイバールートをやりましょう。以上が最適解だと思います。
派生作品の諸々
Zeroの話は上記の通りなのでここからは派生作品についてお話しましょう。
snをまず通ること、もちろんアニメより原作のほうが好ましいですがそのハードル的にアニメ版を見て、そしてスマホでセイバールートをやった、というのが前提条件になります。
前提条件と書いたもののどっからやっても面白いと思うんですけど、まあ推奨程度と思ってください。
次にやるべきはFate/hollow ataraxia、なぜならsnの直系の続編でシナリオ担当も同じだから。
と言いたいですが、アニメだけの人はあまりお勧めできません。桜ルートまでやったファンへのご褒美のようなポジションなのです。
幸い凛ルートまではアニメで網羅できます。これをやろうと思った方はその前にスマホ版で桜ルートを購入してからやりましょう。
それでは他に、何を見れば良いのでしょう。
ここからは推奨すらなく、「Fate」と書いてあるもの、何をやっても見ても大丈夫です。
ここからは完全主観、面白い順に羅列していきます。
まずは頭一つ抜けて面白いのはFate/EXTRAだと思います。CCCまで含めてです。
奈須きのこ本人が書いてるだけあって折り紙つきです。内容的にはsnのパラレルワールドですが、もう一つの正史と言っても過言ではないでしょう。PSP、vitaでダウンロード購入、もしくはPSP版の中古購入ってとこでしょうか。おそらく現在のFate系列では一番面白いです、やりましょう。
次点は、ロード・エルメロイ二世の事件簿、Fate/strange fakeだと思ってます。
三田誠、成田良悟というライトノベルが好きな方で知らない人はいないであろう、有名ドコロが書いてあるだけあって面白いです。文章も洗練されていて読みやすく、チェックして損はないものであると思っています。
残りは同列、というところでしょうか。Fate/Grand Orderというソシャゲがありますので、そこで興味を持ったサーヴァントを確かめる、と言った具合に読んでいくのが良いと思います。
まとめ
何度も言っていますが、これはあくまで推奨です。好きなところから見れるのもFateの面白さだと思います。しかしながら一つのストーリーとして、また派生作品を見て楽しむためにもsnは可能な限り見て欲しい、やってほしいものであります。最近はアニメだけ、でも他はわからないという方も多いためここで筆を執った次第です。
Fateだけでなく、TYPE-MOON作品の特徴として、世相にあった作品を作ることが特徴であると思っています。
とくに最近「艦これ」に代表される二次創作の間口の広い作品が受けるという流行りに乗ってソシャゲ、さらに公式で二次創作を多く出すことで多くの人に楽しんでもらえるようにコンテンツを重ねていることは会社としての柔軟性を感じて、支持していきたい理由の一つとなっています。
かと言って、二次創作を見る楽しさだけではなく一つの物語として高いクオリティの作品を送り出していること。「魔法使いの夜」のようなそれだけで何度も読みたくなるようなコンテンツを出していること。多くの人に訴求していくうえで大切なことを見失っていないところがFate、ひいてはTYPE-MOONの強みであると見ています。
雑文となってしまいましたが、以上となります。どうかこれを読んでくれた人が興味を持って、Fateに触れてくれることを願います。